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露天風呂

新しいテキストドキュメント

私は自動販売機が好き。

自動販売機というネーミングの、なんとも言えない古臭さが好き。

昨今"自動"なんて単語をつけるのは古い。"電子"とか"携帯式"って単語くらい古い。

コンビニは金銭自動登録機だなんて言わないでしょう。レジスターでしょう。

自動計算機の名称も「iBuy」とかそういう格好いいのになってもおかしくはないのに、呼び慣れすぎているせいかあまり関心がないように思う。

携帯電話がスマートフォンになったように。

iPhoneは「あーそれアイフォン?」っていうならAndroidも「あーそれアロウズ?」って機種ネームで言って欲しい。

スマートフォンAndroidはひとくくりにされている感がある。

 

高度経済成長期の後半から爆発的に増加したと言われる自動販売機のルーツは、当然日本ではない。

アメリカでもない。

イギリスでもない。

古代エジプトにある「聖水」の自動販売機が最古と言われているらしい。

イギリスは硬貨で作動する、ある種今の形の原型を作って葉巻を売った。

そしてそこから、アメリカが神の導きによりボタンで選択可能な自動販売機を作り上げた。

猿から進化していない人間だからこそ作れるインテリジェンスデザインの自動販売機は、日本人により多大な魔改造をされて稼働することになる。

カップラーメンを売るのは当然。

うどんを売ったり、ハンバーガーを売ったり、カレーを売った。

 

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70年台から90年台にかけて愛されたその魔改造自販機は、コンビニの増加で役目を終えた。

決して胸を誇れるモノではないとは思う。

味だってこだわり抜いたコダワリはないだろうし、つまり安かろう悪かろうだ。

平時にそんな自販機ハンバーガーや自販機うどんと、店で食べるかと比較できるモノではない。

コンビニの増加により、売上が減りレッドデータブック入りを果たしたのもそれを裏付ける。

そんな彼らが必要とされていた70年台、80年台があった。

今では必要とされず、静かに消えていった自販機達。

そんな彼らは、同じく70年台、80年台に誕生した車とダブって見える。

CR-XRX-7、ZにセリカやMR-2が誕生した時代。

今では珍しさや懐かしさから、あえてそれを好む趣向として愛される自販機と自動車。

彼らの実質を求め、多くの人から必要とされていた時代で、生きてみたかったと思う。

 

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なんてたって現在見るのはたいていコカ・コーラの自販機とプリウスじゃん。

恐らく「コカ・コーラの自販機はキリストが愛した聖なる遺物であり、コカ・コーラの自販機は教会と同義である」と言えば日本はテロに怯えることになる。

プリウスに乗るべきだとムハンマドが仰った。今現在プリウスを生み出し多数の所持者がいる日本はイスラム教の信奉者だ」とでも言えば日本に大量破壊兵器があるとか言われかねない。

プリウス大量破壊兵器と言っても過言ではないけど。

恐ろしいね。

便利で経済的なのはいいことだけど、便利には嗜好性が伴わないのだ!