露天風呂

新しいテキストドキュメント

山へヤマメフィッシングに行きました。

ロードスターくんも車検を受けて、オイル類バッチリなのにドライブはしていない。

調度良く空も晴れた、予報も雲の動きも心配なし。

ということで、北へ向かい4月1日に解禁されたヤマメでも釣りに行きましょう。

 

山へ入ると、まだ桜が散っていないのよ。

くそざこソメイヨシノくんはそれでも葉桜がチラホラだけれど……。

季節感が二週間程狂うというべきか、二度美味しい桜を見ながらのドライブ。

勿論オープンで、写真もたくさん撮ったよ!

penくんは忘れたのでアロウズ様で!

いや~この後たくさんお見せしますから!おたのしみに!

ヤマメ釣りといえど、天然のヤマメなんてものは中国地方、そうはいません。

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私みたいに軟弱な釣り人のヤマメ釣りといえば、放流されたトークンヤマメを釣るのです。

河川環境の悪化や美味故の漁獲の変化により、数が激減したと言われるヤマメ。

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塩焼きが旨い。川魚はビールにあう。

山の女とかいてヤマメ、そんなおっさん達に猛烈に愛されているヤマメちゃんを守るために、各地方の漁業組合はヤマメをリリースし、フィールドにヤマメトークンを定期的に設置しています。

鮎も同じように放流されていることで有名ですね。

まさに箱入り娘な彼女たちにツバをつけるのは、許されざる行為です。

許されざる行為にはお金がつきものです。

離婚慰謝料や妊娠中絶と同じく、ヤマメを釣るには漁業組合に金を渡さなければなりません。

普通に釣具屋のオッチャンから漁業権買えます。ワンシーズン有効です。サンキューオッチャン。

釣られるために放流されていると言っても過言ではない彼女達。

多くが放流された4月中(しかも前半)に、オヤジ達によって引きずりあげられ、棒(内蔵取るのに割り箸を使う)を突っ込まれ、食べられます。

しかし中には、悪い男に騙されず数年間命を繋ぎ続けるヤマメもいます。

そんなヤマメは放流サイズ(今年に放流されたと思われる20cm未満)と言われる大きさを、二回り以上上回る大きさなのです。釣りたいのです。

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渓流釣りのターゲットとなるヤマメ、アマゴは30cmを超えると「尺モノ」と言われ、そこまで大きくなる個体が非常に少ないこともあり特別視される大物なのだ。

湘南乃風Tシャツを着て短パンでビーサン、大音量のカーステレオを聞きながら釣る金髪ツンツンの兄ちゃんでも「尺上げました」と言えば周辺の釣りオヤジは現人神として拝み、翌日には銅像ができているであろう。

「尺はクロ(マグロ)に匹敵する」というのが釣りキチの通説である。いや私の中ではそうだ。

そして渓流釣りといえばもう一つ、普段僕が行く海と比べ自然感が色濃いのです。

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渓流釣りがこれです。

自然に囲まれ、母なる大地に包み込まれるセラピーのようです。

人間と自然とが、一対一の対話をしている。

ここには格差などなく、ただ存在しているのは川が流れる音だけなのだ……。

 

一方、最近ではピンク色の棒に反しをつけて上下にシゴく釣りが増えた海釣り。

増えたというか、もはやサグリどころかフカセすら絶滅危惧釣りである瀬戸内事情の海釣りを見てみよう。

 

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今の海釣りはこんな感じです。

前頭葉が異常発達し、アンリアリティーの空間に包まれる海釣りは、現実において狂気の沙汰とも言える行動を起こす危険性が指摘されています。

噂では海で釣りをしている人を収容する施設で、まだロボトミーが行われているとか。

 渓流釣りの素晴らしさがわかりますね。

私は収容され、帰ってきてから渓流釣りをも嗜むようになりました。

海釣りではアンリアルで魚を生き物と考えていないファシストが差別的に行う、疑似餌によるフィッシングスタイルを好む僕ですが、渓流釣りではエサで釣りをします。

フライもやってみたいんですけど、10年前に8000円くらいでフライ入門セットBOXがありまして、悩みに悩んでスルーして以来手を出せていせん。

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フライフィッシングとは渓流釣りの「意識高い系」釣り。趣味はテニスとロッククライミングとかそういう感じの釣り。

幼少期からの憧れであったフライフィッシングは、試しに買ってみたゲームの難易度で無理だと確信。

其のお店は今や潰れてしまったので、我がフライ道はマクドナルドにて完結したのです。

個人的にですが、魚によって釣り方を決めている面があります。

人に強要はしずらいですが、これだろう?!という我がなりの考え方なのです。

別に山崎やらの高級ウィスキーでハイボールを飲んでも構いませんが、水割りだろうと思うわけです。ハイボールが嫌いなんじゃないですよ?好きですよ!

海ですと、スズキはルアー。チヌはフカセ。メバルはサグリ。みたいな感じです。

でもメバルはルアーで釣ることのが多いですし、フカセは長らく外道しか釣れていませんのでチヌを釣ったのは投げですし、スズキなんてそもそもルアーにかけたことがありません。お恥ずかしい。じゃあなんなんだって話なんですけど、なんかあるでしょうそういうの。

そんなですが、ヤマメは餌で釣りたいのです。

このエサ釣り、ヤマメを釣るのに使うのは「ブドウ虫」といいます。

多分これ、虫に耐性がない人が見ると二週間は食欲がわかず餓死してしまうと思うので、写真は貼りません。

でも昔から触っていると、何故かこいつを針に刺して中から出てきた白いメレンゲ上の液体が手についたのをジーパンで拭いた後その手でポテトチップスを食べることができます。

自分で考えても謎です。多分ダンゴムシとかなら触った後洗って食べると思います。

仕掛けを作り、いつも夜釣りしかしていないので昼間の作成は楽かとおもいきや、明るすぎて逆に難しいというめんどくせーなお前。

一投目で見事にヤマメをGET。

調子が良すぎます。こういう時はたいてい2時間くらい何も釣れなくなるパターンです。

しかし、どんどん後が続くではありませんか!

放流して15日以上が経過しているため、釣られたか残っているのもスレた(釣りに慣れ、針をすぐに見抜く状態)だと思っていましたが……順調です。

そこでふと思いました。

「これだけ釣れているなら、さぞ私は格好良く見えるであろう」

「どうだ、"釣りロマンを求めて"みたいなCoolさで撮れるんじゃないか?」

「これを動画に収め、身内用に釣り動画を作ろう」

 

私はスマートフォンをポケットから取り出し、横向きに、じき撮影をはじめました。

右手には竿、左手にはスマートフォン。足元は川の浅瀬。

上手く仕掛けを投げることができず、何度かやるうちに絡まってしまいました。

運悪く近くの岩へループがかかっているので、そのループを外そうと前に出ました。

コケました。

浅瀬といえ、膝下までといえ、ケツが浸かるには十分な水量。

当然パンツは決壊、スマートフォンは手をついた際に完全水没。

生活防水であった僕のアロウズは、昨日充電のフタが外れていたのでした。

焦りましたが、ホーム画面は問題なし。

安心して釣りを続行しました。

 

帰るとそこには、起動画面と暗転を繰り返す崩壊したアロウズくんの姿が。

auショップにいくも、営業時間が7時まで。今の時間は……7時12分。

ツイてないよ今年は!釣れたけど!

だから、ネットで画像を探しまわるハメになりました。

今僕は携帯がありません。